マークシートの採点方法

マークシートの回答を正確に判別するには

スキャナで読み取る方法もある

マークシートで回答が行われた試験は、機械を使って採点します。機械が採点する際には、まずマークシート上の選択肢の中から、マークされた箇所を特定します。

そして、採点ソフト等に登録された正解のデータと、マークされた箇所が合致しているかを照合し、正解または不正解とします。正解データと一致しているか一致していないかだけを判別するので、仕組みとしてはシンプルです。

なお、マークシートを採点するために使われる機械には、スキャナやOMRと呼ばれるものがあります。スキャナとは、原稿に書かれた文字や画像等のデータを読み取る機械です。スキャナで読み込んだデータから、マークシートの記入がいくつあるかを判別して採点を行います。スキャナは比較的安価で手に入るというメリットがあります。

しかし、スキャナはマークシートを読み取るために作られた機械ではないため、読み取りの精度が良くない点がデメリットです。

おすすめはOMRによる採点

マークシートで行われた試験の解答を採点するときには、OMRを利用するのがおすすめです。OMRとは、「Optical Mark Reader」の略で、日本語に訳すと「光学式マーク読み取り装置」という意味になります。大学入試の採点やアンケート調査の集計には、OMRが使われています。OMRはスキャナと違い、マークシートを読み取るために作られた専用の機械です。そのため、マークシートを採点するときの精度が非常に高くなっています。

OMRを使えば、ゴミをマークと認識するようなことはありません。塗りつぶしが薄い場合でも、認識されないというエラーは少なくなっています。OMRはマークシートの採点には最適な機械ですが、値段が高いというデメリットがあります。

OMRを導入するには、1台につき少なくとも20~30万円程度はかかります。しかし、ミスが起こらないという安全性や、誤読による修正の手間等を考慮すると、OMRを導入することには大きなメリットがあります。